糸山先生講演会 in 東京 ③ 〜 プルキンエ細胞

さて、糸山先生講演会シリーズも第3回となりました。

 

先生の講演会の中で

『小脳思考』が良く出てきます。

そして、ついに

糸山先生の口から

プルキンエ細胞

というワードが出てきました。

 

プルキンエ細胞でなぜ私が興奮するかといいますと、

学生時代に生理学の先生が

『脳で唯一の抑制性なんです。プルキンエ細胞。これが大事です。』とおっしゃっていたのを覚えているからです。

 

言っちゃあなんですが、

その先生の授業は、まあ、基礎を教えて下さってますから、『興奮』と『脱分極』ばかりでしたから。

癒しが欲しいと思っているところに

『唯一』『抑制性』なのですから。

ただ、その先生も教えない先生で、それだけ言って授業は終わりました。

 

さて、なぜ、小脳思考なのでしょう。

既にお気づきかと思われますが、私自身、生理学は好きですが難しいので、細かい話はできません。自分で思うところを述べさせて頂きます。

 

例えば、計算ドリルは、単純作業で数が多いと大脳の一部が強く活性化します。

特定の部分だけの活性化であり、ほぼ同じコースの周回になります。

よく、前進のみであったり、前のめりに行動すると『大脳的』と揶揄?されたりします。

 

しかし、どんぐり問題は、随分脳の色々なところから情報を集めてきて、行ったり来たりして、時には、ふとそこに留めておいて違う角度から確認しに行ったりする。

一度終わると収納された思考が残り、次に似たような問題が出てきた時には、自分なりの近道を見つけると、更に効率の良いパターンが収納される。

私は授業で自転車が乗れるようになる事は、小脳の関わりであると教わりました。

 

 

大脳には機能局在があり、これまではいかに興奮させるかでした。しかし、脳には可塑性もあり、高齢になると記憶は衰えるが、それまでに作られた回路が適切な答えを素早く見つけるようになると教わっていました。

それなのに認知症を案ずるあまり、◯トレのような高齢者に不必要と思われるものが出てきてしまいました。

 

どんぐりだから必ず小脳のみ、逆にドリルだから大脳のみといった事ではないと思います。

ただ、今の教育の「やればできる」はおかしいです。

◯文式の子ども達は、高学年になって勉強が出来なくても当たり前のようです。

 

バランス良く育てることは、とても大切な事だと思います。